幅跳びの踏み切り
踏み切り板から受ける反作用と重心の関係
理想は反作用のベクトル線上に重心があること
走力が向上し、助走スピードが上がることで重心がベクトル方向より前方に位置しがちになる。
こういった位置関係では俗にゆう抜けたような跳躍となる。
踏み切り板から反作用を受けるのは踏み切り足が接地している間である。
ということは重心が踏み切り板を通過した後いかに速やかに離陸するかがポイントになってくる。それでは真上に上がってしまうではないかと思うが、実際にはそれでも遅れがちになるから飛び出し角度がせいぜい30度にしかならない。
空気抵抗が無ければ45度で飛び出すのが最も遠くに重心を運ぶことが出来る。
しかし空気抵抗の関係で実際には35度が理想とされている。
メキシコオリンピックのビーモンが当時の世界記録8m90を跳んだとき33度であったと聞いている。
話は戻して、踏み切り足の接地時間を短くするために跳躍選手はいろいろ考える。
そのイメージのひとつが階段をすばやく駆け上がるというものがある。
このイメージを踏み切りに当てはめた場合、踏み切り番を引っかくイメージというものを教わった。
走るという動作からの連続した動きの中で接地後速やかに離陸するための感覚としては理にかなったイメージだと思う。
しかしこのイメージを実際の踏み切り動作に結びつけるのが個人差もあるが、一朝一夕にはいかないものである。助走スピードが向上するほど難しくなる。
今を時めく日本女子陸上界期待の池田久美子選手がこの克服に苦しんでいる。
しかしその練習風景を見て気になる点がある。
踏み切り練習で踏み切り足を蹴り上げないで踏み切った直後で動作を止めてしまっているのである。
振り上げ足も振り上げたまま動作を止めている。
これでは接地時間を短くするという動きにつながらないのではないかと思った。
踏み切り板から素早く踏み切り足を切り離すにはきっちりシザース(振り上げ足を下ろし、踏み切り足と交差させる動き)まで続けないと素早い踏み切りのイメージが中途半端になっていないかと懸念している。
来るべき大阪世界陸上、続く北京オリンピック、7mにの夢を実現させるためにも池田選手が向上した助走スピードに対応した踏み切りを早く完成させることを願う。
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